10月のおたよりを書こうとして、書き出しの一文で手が止まっていませんか。運動会にハロウィン、衣替えと行事が重なる月は、伝えたいことが多いぶん、どこから書けばいいのか迷いやすいものです。
この記事では、10月の園だより・学級通信・PTAだよりで使える書き出しと結びの文例を、保育園・小学校・PTA別にまとめました。上旬・中旬・下旬で使い分けられるフレーズ集と、そのまま使える全文例も用意しています。
時間がない方は、全文例の章から自分の立場に近いものを選び、園やクラスの様子に合わせて差し替えるだけでも1通が仕上がります。
10月のおたよりを書く前に押さえたい3つのポイント
10月のおたよりは、「季節の言葉の進み方」と「お知らせの整理」の2つを押さえるだけで、ぐっと書きやすくなります。文例を選ぶ前に、この章で土台を確認しておきましょう。
「秋めく」から「秋深まる」へ、上旬・中旬・下旬で言葉を変える
10月は月の前半と後半で体感がまるで違います。上旬はまだ日中に汗ばむ日もありますが、下旬には朝晩の冷え込みがはっきりしてきます。書き出しの言葉も、この変化に合わせて選ぶのが基本です。
目安になるのが二十四節気です。10月8日ごろの「寒露(かんろ)」を過ぎると秋が本格化し、10月23日ごろの「霜降(そうこう)」からは晩秋の入り口とされます。発行日がどちら側かを意識するだけで、季節感のずれを防げます。
| 時期 | 季節の言葉 | 話題の例 |
|---|---|---|
| 上旬 | 秋晴れ、金木犀、衣替え | 運動会、下半期のスタート |
| 中旬 | 秋の深まり、実りの秋、いわし雲 | 秋の遠足、お芋掘り、スポーツの日 |
| 下旬 | 朝晩の冷え込み、紅葉、霜降 | ハロウィン、読書週間、冬支度 |
行事が集中する月は「お知らせ・お願い」を整理して伝える
10月は運動会や遠足、ハロウィンなど行事が集中します。伝えたいことをすべて本文に詰め込むと、肝心の持ち物や日程が埋もれてしまいます。本文には行事の様子やねらいを、日付・持ち物は箇条書きや別枠にと、役割を分けるのがコツです。
特に保護者に行動してほしいお願い(名前つけ、水筒の中身の切り替え、長袖の準備など)は、1通につき2〜3件までに絞りましょう。数を絞るほど、実際に対応してもらえる確率は上がります。
保育園・幼稚園と小学校で書き方はどう違う?
園だよりは、子どもの姿を具体的に描くほど喜ばれます。「どんぐりを拾って大事そうにポケットにしまう姿」のような場面の描写が、そのまま園への信頼につながるからです。文体もやわらかめで構いません。
一方、小学校の学級通信は、学習の進み具合や行事のねらいなど「情報の正確さ」の比重が上がります。1年生なら園だよりに近いやわらかさを残し、高学年ほど簡潔に。PTAだよりはさらに事務的で、活動報告とお願いが中心になります。同じ10月でも、読み手との距離感で言葉を選び分けましょう。
おたよりの主役は書き手ではなく、子どもの姿です。季節の言葉は入り口にすぎないので、書き出しで悩みすぎず、本文の「最近のこんな様子」に時間をかけるほうが読まれるおたよりになります。
10月のおたより|書き出しの文例
ここからは書き出しの文例です。保育園・幼稚園向け、小学校向け、時期別のフレーズ集の順に並べました。文末を少し変えるだけでも自分の言葉になるので、園やクラスの様子を1つ足してアレンジしてください。
保育園・幼稚園向けの書き出し
- さわやかな秋晴れの空に、子どもたちの元気な声が響いています。戸外遊びが気持ちのよい季節になりました。
- 金木犀の香りに「いいにおいがする!」と足を止める子どもたち。小さな秋の発見を、毎日楽しんでいます。
- どんぐりや落ち葉をポケットいっぱいに集めて、うれしそうに見せてくれる姿に秋の訪れを感じます。
- 運動会に向けて、かけっこやダンスの練習に張り切る毎日です。当日をどうぞお楽しみに。
- 朝晩はひんやりとしてきましたが、日中は汗ばむほど。子どもたちは元気いっぱい体を動かしています。
園だよりの書き出しは、季節の描写に「子どもの姿」をひとこと重ねるのが定番の型です。文例の下線部分を自分のクラスで実際にあった場面に差し替えると、ぐっとオリジナルになります。
小学校・学級通信向けの書き出し
- 実りの秋を迎え、学習にも行事にも力の入る季節となりました。子どもたちの成長を感じる場面が増えています。
- 10月に入り、1年の折り返しを過ぎました。前期の頑張りを自信に変えて、後期も一歩ずつ進んでいきます。
- 校庭の木々も少しずつ色づき始めました。読書の秋、スポーツの秋。子どもたちはそれぞれの「秋」を楽しんでいます。
- 朝夕の空気がひんやりと感じられるようになりました。体調管理に気を配りながら、充実した毎日を過ごしています。
- 秋の深まりとともに、じっくりと物事に取り組める季節になりました。授業では真剣に考える表情が多く見られます。
学級通信では、季節の話題を学習や学校生活につなげると自然です。2学期制の学校なら「前期・後期の切り替わり」、3学期制なら「2学期の折り返し」と、自校の区切りに合わせて言葉を選んでください。
上旬・中旬・下旬別の書き出しフレーズ集
発行日に合わせて使える短いフレーズも用意しました。書き出しの1文目に置くだけで、時期に合った季節感が出せます。
- 上旬:秋晴れの心地よい日が続いています/衣替えの季節となりました/澄んだ青空が広がる10月です
- 中旬:秋も深まり、実りの季節を迎えました/さわやかな秋風が吹き抜けています/いわし雲が秋の空を彩っています
- 下旬:朝晩の冷え込みが感じられるころとなりました/木々の紅葉が見ごろを迎えています/秋の夜長に虫の声が響いています

10月のおたより|本文で使える話題ネタ
本文の話題は、行事の予告・報告と、季節ならではのお願いを組み合わせると構成しやすくなります。10月に使いやすい話題を4つの切り口で紹介します。
運動会・スポーツの日
秋開催の園・学校なら、運動会は10月最大の話題です。開催前なら練習の様子と当日のお願い(場所取り・駐車場・服装)を、開催後なら子どもたちの頑張りを具体的な場面で伝えます。「最後まで走り切った悔し涙」のように、結果より過程を描くのがポイントです。
また、10月の第2月曜日はスポーツの日です。連休の予定に触れつつ、「ご家庭でも体を動かす機会に」と結ぶと、行事のない週のおたよりにも季節感を出せます。
ハロウィン・秋の遠足・お芋掘り
10月31日のハロウィンは、製作や仮装ごっこなど園の活動と結びつけやすい話題です。「画用紙でかぼちゃのお面を作りました」のように、活動の報告として触れると自然に収まります。仮装グッズの持参をお願いする場合は、費用や安全面の配慮も添えましょう。
秋の遠足やお芋掘りは、事前のお知らせと事後の報告の両方で使えます。事前なら持ち物と服装(汚れてもよい靴・軍手など)、事後なら「両手いっぱいのお芋を抱えて帰る笑顔」といった場面の描写が定番です。掘ったお芋をクッキングにつなげる予定があれば、その予告も喜ばれます。
衣替え・気温差と体調管理のお願い
10月1日は衣替えの目安の日です。朝晩と日中の気温差が大きい時期なので、「調節しやすい上着を1枚」というお願いは、どの園・学校でも使える鉄板の話題になります。
あわせて、記名のお願いも忘れずに。上着を脱ぎ着する機会が増えると、落とし物も増えます。「長袖の衣類にもお名前のご記入をお願いします」の一文を添えておくと、現場の落とし物対応がぐっと楽になります。
読書週間・目の愛護デー・日暮れが早くなる時期の下校
10月10日は目の愛護デー、10月27日からは読書週間(11月9日まで)が始まります。「秋の夜長に親子で1冊」という呼びかけや、動画やゲームの時間と目の休憩の話題は、小学校の学級通信と相性のよいネタです。
そして10月に必ず伝えたいのが、日暮れの早さです。夕方5時にはもう薄暗くなる時期なので、「暗くなる前の帰宅」「自転車のライト点灯」など、下校や降園後の過ごし方への注意喚起を1つ入れておきましょう。

10月のおたより|結びの文例
結びは、季節の変わり目を気遣う一文で締めるのが基本形です。書き出しと同じく、保育園・幼稚園向けと小学校向けに分けて紹介します。
保育園・幼稚園向けの結び
- 朝晩の冷え込みが増してまいります。体調に気をつけて、秋の毎日を楽しく過ごしていきましょう。
- 気温差の大きい季節です。調節しやすい服装のご準備をお願いいたします。
- 秋ならではの遊びや発見を、これからもたくさん重ねていきたいと思います。ご家庭でも秋の話題をぜひ聞いてみてください。
- 運動会へのご協力、ありがとうございました。子どもたちの自信につながるよう、引き続き見守ってまいります。
小学校・学級通信向けの結び
- 季節の変わり目で体調を崩しやすい時期です。早寝早起きと朝ごはんで、元気に登校できるようご協力をお願いします。
- 日暮れが早くなってきました。放課後の過ごし方について、ご家庭でも話し合ってみてください。
- 行事の多い1か月となります。持ち物やご提出いただく書類など、ご協力をよろしくお願いいたします。
- 読書の秋です。お子さんのお気に入りの1冊を、ぜひご家庭でも話題にしてみてください。
結びに迷ったら、「体調への気遣い」か「ご協力のお願い」のどちらかで締めれば形になります。行事の直後なら、お礼の一文を最初に置くとより丁寧です。

そのまま使える!10月のおたより全文例
最後に、書き出しから結びまで通した全文例を3本紹介します。園だより・学級通信・PTAだよりの順です。行事名や日付をご自身の園・学校のものに差し替えてお使いください。
保育園・幼稚園の園だより全文例
さわやかな秋晴れの空に、子どもたちの元気な声が響いています。園庭ではどんぐりや落ち葉を集めて、秋の宝物探しに夢中の毎日です。
今月はいよいよ運動会があります。かけっこにダンスにと、子どもたちは本番を心待ちにしながら練習に励んでいます。当日は温かい声援をよろしくお願いいたします。月末にはハロウィンの製作も予定しており、秋ならではの活動が盛りだくさんの1か月です。
朝晩と日中の気温差が大きくなってきました。脱ぎ着しやすい上着のご用意と、衣類へのお名前のご記入をお願いいたします。体調に気をつけながら、実りの秋を楽しんでいきましょう。
小学校の学級通信全文例
10月に入り、1年の折り返しを過ぎました。校庭の木々も色づき始め、じっくりと学習に向かえる季節です。授業では、友だちの意見を聞いて自分の考えを深める姿が増えてきました。
今月は秋の遠足があります。しおりを持ち帰りましたら、持ち物のご確認をお願いします。また、27日からは読書週間が始まります。秋の夜長に、ぜひ親子で本を開く時間をつくってみてください。
日暮れが早くなり、夕方5時には薄暗くなります。放課後は暗くなる前に帰宅するよう、ご家庭でもお声かけをお願いいたします。季節の変わり目、体調管理に気をつけて元気に過ごしていきましょう。
PTA・保護者会だよりの全文例
秋も深まり、実りの季節を迎えました。日ごろよりPTA活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。
先月の運動会では、受付や駐車場整理に多くの会員の皆さまのお力添えをいただきました。おかげさまで大きな混乱もなく、無事に終えることができました。今月は秋の登下校見守り活動を予定しています。担当の方には別途ご案内をお送りしますので、ご確認をお願いいたします。
日暮れが早くなる時期です。見守り活動へのご参加とあわせて、ご家庭でも下校後の過ごし方についてお子さまとお話しいただければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
なお、2学期スタートの9月に配るおたよりの文例は前月号にまとめています。防災の日や運動会練習など、9月の話題はこちらをご覧ください。


10月のおたよりでよくある質問
- 書き出しは毎月同じような表現になってしまいます。問題ありませんか?
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問題ありません。おたよりの書き出しは「季節の描写+子どもの姿」という型が定着しており、読み手も型を期待して読んでいます。変えるべきは型ではなく中身で、子どもの様子の部分をその月の実際の場面に差し替えれば、同じ型でも毎月新鮮に読めます。
- 運動会が春開催の場合、10月のおたよりは何を話題にすればいいですか?
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秋の遠足やお芋掘り、ハロウィン、読書週間など、運動会以外の話題で十分に構成できます。行事が少ない月なら、衣替えや気温差への対応、日暮れが早くなる時期の過ごし方といった「季節のお願い」を中心にすると、実用的なおたよりになります。
- ハロウィンの話題は入れないほうがいい家庭もありますか?
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ご家庭の方針や宗教上の理由で、ハロウィンに参加しない場合もあります。園全体の行事として実施するなら事前のお知らせで参加の選択肢を示し、おたよりでは「製作活動の報告」のように活動ベースで触れると、どのご家庭にも配慮した書き方になります。
- 子どもの名前やエピソードはどこまで書いていいですか?
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個人名の掲載は、園・学校の個人情報の取り扱いルールに従うのが大前提です。迷う場合は名前を出さず、「どんぐりを大事そうに持ち帰る子がいました」のように場面だけを描く書き方にすれば、個人を特定せずに子どもの姿を伝えられます。
- 発行日と内容の季節感がずれてしまうときは?
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おたよりは読まれる日を基準に言葉を選びます。月初発行なら上旬の言葉、月末発行で11月号を兼ねるなら「朝晩の冷え込み」など下旬〜晩秋の言葉に寄せてください。迷ったら、発行日の1週間後の気候を思い浮かべて書くとずれにくくなります。
- 時候の挨拶は必ず入れないといけませんか?
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園だよりや学級通信では、漢語調の時候の挨拶(「秋冷の候」など)は必須ではありません。むしろ話し言葉に近い季節の描写のほうが読みやすく好まれます。PTAだよりや対外的な文書など、改まった体裁が求められる場合にだけ使い分ければ十分です。
まとめ
10月のおたよりは、上旬・中旬・下旬で季節の言葉を使い分け、行事のお知らせを整理して伝えるのがポイントです。書き出しと結びは型に沿って選び、本文の「子どもの姿」に時間をかけましょう。
運動会、ハロウィン、お芋掘り、読書週間と、10月は書ける話題に恵まれた月です。この記事の文例をたたき台に、園やクラスの「今」を1つ足して、あなたのおたよりに仕上げてください。
まずは全文例から自分の立場に近い1本を選び、行事名・日付・子どもの様子の3か所を差し替えてみてください。それだけで今月号の骨組みは完成します。
