9月のおたより文例集|保育園・学校別の書き出しと結び

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9月のおたよりは、1年でいちばん書きづらい月かもしれません。カレンダーの上では秋なのに外はまだ暑く、季節の言葉選びに迷ってしまいます。そのうえ2学期のスタート、防災の日、運動会の練習と、伝えたい内容も一気に増えます。

この記事では、保育園・幼稚園の園だよりと、小学校の学級通信・PTAだよりに分けて、9月のおたよりの書き出し・話題ネタ・結びの文例をまとめました。上旬・中旬・下旬で使い分けられるフレーズ表と、コピペしてそのまま使える全文例も載せています。

9月のおたよりのコツは、「残暑をねぎらう言葉」と「2学期への前向きな一言」をセットにすること。この2つが入っていれば、書き出しはほぼ完成です。

目次

9月のおたよりを書く前に押さえたい3つのポイント

9月のおたよりは、季節・行事・読み手の3点を意識すると迷いが減ります。まずは全体の方針を決めてから、文例を選んでいきましょう。

「残暑」から「秋」へ、上旬・中旬・下旬で言葉を変える

9月は季節の言葉が大きく入れ替わる月です。上旬はまだ真夏の暑さが残るため、「残暑」「厳しい暑さ」といった言葉が自然に響きます。ところが下旬になると朝晩は冷え込み、同じ表現では違和感が出てしまいます。

おたよりを配る日を基準に、言葉を切り替えてください。目安は次のとおりです。

時期季節の状態使いやすい言葉
上旬(1〜10日ごろ)残暑が厳しい残暑、日ざし、汗、水分補給
中旬(11〜20日ごろ)朝晩が涼しくなる秋の気配、涼風、虫の声、うろこ雲
下旬(21〜30日ごろ)秋が深まる秋晴れ、実り、金木犀、朝夕の冷え込み

迷ったときは「暑さの中にも秋の気配が感じられるようになりました」のように、両方をつなぐ表現にすると、どの時期でも違和感なく使えます。

2学期スタート号は「再スタートの安心感」を伝える

9月のおたよりは、多くの園や学校で2学期の最初の1枚になります。長い休みが明けた子どもたちは、楽しみと不安の両方を抱えています。保護者も「うちの子はうまくなじめるだろうか」と気にかけています。

そこで、行事の連絡だけで終わらせず、「久しぶりの再会を喜んでいる」ことと「少しずつ慣れていけば大丈夫」という姿勢を必ず添えます。この一言があるだけで、おたよりの読後感が大きく変わります。

「元気に登園してくれるだけで十分です」「ゆっくりペースを取り戻していきましょう」といった、ハードルを下げる表現が9月には効果的です。

保育園・幼稚園と小学校で書き方はどう違う?

同じ9月のおたよりでも、読み手と目的が違えば書き方も変わります。園だよりは保護者だけが読みますが、学級通信は子ども自身が目を通すこともあります。

項目保育園・幼稚園(園だより)小学校(学級通信)
主な読み手保護者保護者と児童
文体やわらかい・ですます調ですます調+子ども向けの一言
9月の中心話題生活リズム、水分補給、運動会の練習2学期の目標、学習の見通し、行事の日程
お願いごと持ち物、着替え、体調管理提出物、家庭学習、登下校の安全

前月の書き方と流れをそろえたい場合は、8月号の文例もあわせてご覧ください。

9月のおたより|書き出しの文例

秋の気配を感じる園庭と子どもたちのイメージ

書き出しは「季節の一言+子どもの様子」の2文構成が基本です。季節の描写だけで終わらせず、園や教室の情景につなげると、その園・そのクラスならではのおたよりになります。

保育園・幼稚園向けの書き出し

  • 夏の日ざしがやわらぎ、園庭にも心地よい風が吹くようになりました。久しぶりに会うお友だちと、うれしそうに手をつなぐ姿が見られます。
  • まだまだ暑い日が続きますが、木陰では虫の声が聞こえはじめました。子どもたちは虫かごを片手に、夢中で草むらをのぞきこんでいます。
  • 長いお休みが明け、園に元気な声が戻ってきました。少し日焼けした顔で、夏の思い出を教えてくれる姿がほほえましいです。
  • 朝夕の風に秋の気配を感じるようになりました。運動会に向けて、かけっこの練習が始まっています。
  • 空の高さに、季節の移り変わりを感じます。お散歩では、色づきはじめた葉っぱを拾い集めるのが人気です。

アレンジのポイントは、後半の一文をその園の実際の様子に差し替えることです。「虫かご」「かけっこ」「葉っぱ」の部分を、今まさに子どもたちが夢中になっている遊びに置き換えてください。

小学校・学級通信向けの書き出し

  • 2学期が始まりました。日に焼けた顔と、少し背の伸びた姿に、夏休みの充実ぶりが表れています。
  • 教室に子どもたちの声が戻ってきました。久しぶりの再会に、朝から話が尽きない様子です。
  • 残暑が続いていますが、教室の窓から見える空は少しずつ高くなってきました。2学期は行事の多い学期です。一つひとつを大切に積み重ねていきたいと思います。
  • 始業式では、全員がしっかりと前を向いて話を聞くことができました。学年の後半に向けて、よいスタートが切れたと感じています。
  • 朝の会で夏休みの思い出を発表しました。家族との時間、挑戦したこと、それぞれの夏が言葉になってあふれ出ました。

学級通信では、子どもの具体的な姿を一つ入れると説得力が増します。抽象的な「がんばっています」より、「全員が前を向いて話を聞けました」のような場面描写のほうが、保護者に情景が伝わります。

上旬・中旬・下旬別の書き出しフレーズ集

配布日に合わせて、冒頭の一文だけ差し替えれば使えるフレーズを集めました。後ろに子どもの様子を続けてお使いください。

時期フレーズ例
上旬厳しい残暑が続いておりますが/夏の名残りを感じる日ざしの中で/水筒が手放せない毎日ですが
中旬朝夕はしのぎやすくなってまいりました/虫の音に秋の訪れを感じます/空が高く澄んでまいりました
下旬秋晴れの空が気持ちよい季節となりました/金木犀の香りが漂う頃となりました/実りの秋を迎えました

PTAだよりや地域向けの文書など、よりあらたまった書き出しが必要な場合は、手紙形式の時候の挨拶もあわせて参考になります。

9月のおたより|本文で使える話題ネタ

9月は書くべき話題が多い月です。すべてを盛り込むと読みにくくなるため、2〜3つに絞って伝えるのがおすすめです。ここでは使いやすい4つのテーマと、そのまま使える一文を紹介します。

2学期スタートと生活リズムの立て直し

9月のおたよりで最も需要が高い話題です。休み明けは就寝時刻が遅れがちで、朝の登園・登校がつらくなる子が少なくありません。責める書き方ではなく、家庭と一緒に整えていく姿勢で書きます。

  • 休み明けは、生活のリズムが戻るまでに時間がかかるものです。焦らず、少しずつ整えていければと思います。
  • まずは早寝早起きと朝ごはんから。ご家庭でも声をかけていただけると助かります。
  • 疲れが出やすい時期です。園(学校)でも様子をよく見ていきますので、気になることがあればいつでもお知らせください。

防災の日・避難訓練のお知らせ

9月1日は防災の日です。1923年に発生した関東大震災にちなんで定められており、この時期に避難訓練を実施する園や学校が多くあります。おたよりでは、訓練の実施報告と、家庭での備えの呼びかけをセットにすると内容が締まります。

  • 9月1日の防災の日にちなみ、地震を想定した避難訓練を行いました。子どもたちは「おかしも」の約束を守り、静かに避難することができました。
  • この機会に、ご家庭でも待ち合わせ場所や連絡方法を話し合ってみてください。
  • 非常時のお迎えの流れについて、あらためてお知らせのプリントを配布いたします。ご確認をお願いします。

9月は台風が接近しやすい時期でもあります。臨時休園・休校や引き渡しの基準は、9月号のおたよりで毎年あらためて周知しておくと安心です。

運動会・体育祭の練習が始まります

秋の運動会に向けて、9月から練習が本格化します。保護者へのお願いごとが増える話題なので、箇条書きで整理すると読みやすくなります。

  • 運動会に向けて、かけっこや玉入れの練習が始まりました。友だちと力を合わせる楽しさを味わってほしいと思います。
  • 練習の日は汗をかきます。着替えと大きめの水筒をご用意ください。
  • まだ暑さが残る時期です。休憩と水分補給をこまめに取りながら進めてまいります。
  • 勝ち負けだけでなく、最後までやりきる姿を大切にしていきます。ご家庭でもがんばりを認める声かけをお願いします。

敬老の日・十五夜・秋の味覚

季節の行事は、おたよりに彩りを添えてくれます。2026年の敬老の日は9月21日(月)、秋分の日は9月23日(水)です。十五夜(中秋の名月)は9月25日(金)にあたります。

  • 敬老の日に向けて、おじいちゃん・おばあちゃんへのカードを作りました。似顔絵を描く手つきは、いつも以上に真剣です。
  • 今年の十五夜は9月25日です。夜空を見上げて、お月見を楽しんでみてはいかがでしょうか。
  • 給食にも、さつまいもや栗など秋の味覚が登場します。「これ、秋の食べものだよ」と教え合う声が聞こえてきました。

敬老の日にちなんだメッセージカードの文面に迷ったときは、こちらの例文集も参考になります。

9月のおたより|結びの文例

結びは「体調への気づかい」または「今後への期待」で締めるのが定番です。9月は寒暖差が大きいため、健康を気づかう一文が特に自然に収まります。

保育園・幼稚園向けの結び

  • 朝晩の気温差が大きくなります。衣類の調節がしやすいご用意をお願いいたします。
  • 季節の変わり目です。ご家族そろって、元気に過ごせますように。
  • 今月も、子どもたちの小さな成長を一緒に見守っていければと思います。
  • ご不明な点がありましたら、いつでも担任までお声がけください。

小学校・学級通信向けの結び

  • 行事の多い2学期です。ご協力をいただく場面が増えますが、どうぞよろしくお願いいたします。
  • 一人ひとりが力を発揮できる学期になるよう、支えてまいります。
  • 気になる様子がありましたら、遠慮なくご連絡ください。早めの共有が何よりの支えになります。
  • 実り多い秋になりますよう、教室から見守っていきます。

結びの直前に「詳細は別紙をご覧ください」など事務連絡を入れる場合は、あいさつの文と分けて段落を変えると読みやすくなります。

そのまま使える!9月のおたより全文例

机の上に置かれたおたよりの用紙と文房具のイメージ

書き出しから結びまでをつなげた全文例です。園名・クラス名・日付を差し替えれば、そのままお使いいただけます。

保育園・幼稚園の園だより全文例

9月の園だより|全文例

夏の日ざしがやわらぎ、園庭にも心地よい風が吹くようになりました。長いお休みが明け、園には久しぶりの元気な声が戻ってきています。少し日焼けした顔で夏の思い出を話してくれる姿に、ひとまわり成長した頼もしさを感じます。

休み明けは、生活のリズムが戻るまでに時間がかかるものです。園でも一人ひとりのペースに合わせて過ごしていきますので、ご家庭でも早寝早起きと朝ごはんを意識していただけると助かります。

今月は運動会に向けた練習も始まります。まだ暑さが残る時期ですので、休憩と水分補給をこまめに取りながら進めてまいります。大きめの水筒と、着替えのご用意をお願いいたします。

朝晩の気温差が大きくなる季節です。衣類の調節がしやすいご用意をいただき、ご家族そろって元気にお過ごしください。今月もどうぞよろしくお願いいたします。

アレンジのポイントは、2段落目に園の具体的な様子を1文足すことです。「泣いて登園していた子が、今週は自分で靴を脱げるようになりました」のような一場面があると、保護者の受け取り方が大きく変わります。

小学校の学級通信全文例

9月の学級通信|全文例

2学期が始まりました。日に焼けた顔と、少し背の伸びた姿に、夏休みの充実ぶりが表れています。始業式では全員がしっかりと前を向いて話を聞くことができ、よいスタートが切れました。

2学期は行事の多い学期です。運動会の練習も始まり、教室には少しずつ活気が戻ってきました。勝ち負けだけでなく、最後までやりきる姿を大切にしていきたいと思います。ご家庭でも、がんばりを認める声かけをお願いいたします。

9月1日の防災の日にちなみ、地震を想定した避難訓練を行いました。「おかしも」の約束を守り、静かに避難することができています。この機会に、ご家庭でも待ち合わせ場所や連絡方法を話し合ってみてください。

季節の変わり目で、疲れが出やすい時期でもあります。気になる様子がありましたら、遠慮なくご連絡ください。実り多い秋になりますよう、教室から見守っていきます。

学級通信では、行事の連絡と子どもの様子を交互に置くと単調になりません。連絡事項が3つ以上ある場合は、本文とは別に「今月の予定」として箇条書きの欄を設けるのがおすすめです。

PTA・保護者会だよりの全文例

9月のPTAだより|全文例

厳しい残暑が続いておりますが、保護者の皆さまにはお変わりなくお過ごしのことと存じます。日ごろよりPTA活動にご理解とご協力をいただき、心よりお礼申し上げます。

2学期がスタートし、学校では運動会に向けた準備が進んでいます。当日は保護者の皆さまにも受付や誘導のお手伝いをお願いする予定です。詳細は別紙にてご案内いたしますので、ご確認くださいますようお願いいたします。

また、9月は防災について考える月でもあります。各家庭での備蓄品の点検や、緊急時の連絡方法の確認を、この機会にぜひお願いいたします。

朝夕は涼しさを感じる日も増えてまいりました。季節の変わり目、皆さまどうぞご自愛ください。今後ともPTA活動へのご協力をよろしくお願いいたします。

PTAだよりは読み手が保護者だけなので、園だよりより少しあらたまった文体にします。「〜と存じます」「ご自愛ください」といった表現を使うと、全体の格が整います。

9月のおたよりでよくある質問

9月上旬なのに「秋」と書いてもいいですか?

「秋めいてきました」と言い切ると違和感が出ます。上旬は「残暑の中にも、ふと秋の気配を感じます」のように、暑さを前提にした表現にすると自然です。

おたよりの適切な文字数はどれくらいですか?

あいさつ文の部分だけなら300〜500字程度が読みやすい目安です。行事の予定や持ち物は表や箇条書きにまとめ、文章とは分けて配置すると全体が締まります。

毎年同じ文例を使い回してもいいですか?

構成やあいさつの型は使い回して問題ありません。ただし、子どもの様子を書いた部分だけは毎年書き直してください。そこが読み手にとって一番の読みどころになります。

台風で休園・休校になる可能性にはどう触れますか?

基準と連絡手段を具体的に書くのが基本です。「暴風警報が発表された場合」など判断の目安と、連絡アプリ・一斉メールなど伝達方法をセットで示すと、問い合わせが減ります。

書き出しがどうしても思いつきません。

季節の言葉から考えず、今週いちばん印象に残った子どもの姿から書き始めてみてください。その情景に合う季節の一言を後から足すほうが、型どおりの文章より生き生きとした書き出しになります。

まとめ

9月のおたよりは、残暑から秋への移り変わりと、2学期のスタートが重なる特別な月です。配布日に合わせて季節の言葉を選び、休み明けの子どもと保護者を後押しする一言を添えれば、それだけで温かい1枚になります。

話題に迷ったら、生活リズム・防災の日・運動会・季節の行事の4つから2〜3つを選んでください。すべてを詰め込むより、絞ったほうが確実に伝わります。

文例はあくまで土台です。園や教室で実際にあった小さな一場面を1文加えるだけで、そのおたよりは他のどこにもない1枚になります。

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