「残暑厳しい折」という言葉、手紙やメールの書き出しで見かけるけれど、いつ使えばいいのか迷いますよね。夏の終わりのあいさつとして便利な表現ですが、使う時期や相手によって少しずつ言い回しが変わります。
この記事では、「残暑厳しい」を使った挨拶の基本から、ビジネス・手紙・カジュアルの場面別にそのまま使える例文までをまとめました。書き出しと結び、拝啓から敬具までの全文例も紹介するので、コピーしてすぐに使えます。
「残暑厳しい」を使った挨拶とは?いつ使う言葉か
「残暑厳しい」は、立秋を過ぎてもまだ暑さが続く時期に使うあいさつの言葉です。夏の暑さをねぎらいつつ、相手の体調を気づかう気持ちを添えられます。まずは、どの時期にふさわしい表現なのかを確認しておきましょう。
「残暑」が指す時期(立秋〜8月末が目安)
「残暑」とは、暦の上で秋が始まる立秋を過ぎたあとも残っている暑さのことです。2026年の立秋は8月7日なので、この日以降に使うのが基本になります。
目安としては、8月上旬(立秋)から8月末ごろまでが「残暑厳しい」を使える時期です。それより前の暑さは「盛夏」や「暑中」にあたるため、7月中は「暑中お見舞い」などが向いています。9月に入ると暑さが残っていても、少しずつ秋の言葉へ切り替えていくのが自然です。
- 7月〜立秋前:「暑中」「盛夏」を使う
- 立秋(2026年は8月7日)〜8月末:「残暑」「残暑厳しい」を使う
- 9月以降:「初秋」など秋の言葉へ切り替える
「残暑厳しい折」と「残暑の候」の違い
どちらも8月の挨拶に使える表現ですが、かたさに違いがあります。「残暑の候(ざんしょのこう)」は漢語調で、ビジネス文書や目上の方へのあらたまった手紙に向いた言い回しです。
一方「残暑厳しい折(ざんしょきびしいおり)」は、漢語調よりもやややわらかく、口語に近い響きがあります。「折(おり)」は「〜のとき」という意味で、季節のあいさつでよく使われる言葉です。相手や場面に合わせて、次のように使い分けると迷いません。
| 表現 | かたさ | 向いている相手 |
|---|---|---|
| 残暑の候 | あらたまった漢語調 | ビジネス・目上・公式文書 |
| 残暑厳しき折 | ややあらたまった調子 | ビジネス・丁寧な手紙 |
| 残暑が厳しい折 | やわらかい口語調 | 親しい相手・カジュアルな手紙 |

「厳しき折」と「厳しい折」、どっちが正しいのか迷っていました。相手で選べばいいんですね。
「残暑厳しい」挨拶の基本構成(書き出し・主文・結び)
「残暑厳しい」を使った挨拶は、書き出し・主文・結びの3つで組み立てるのが基本です。季節のあいさつを冒頭に置き、伝えたい用件を中ほどに、相手の体調を気づかう言葉を最後に添えます。この流れを押さえれば、どんな相手にも失礼のない文章になります。
漢語調(残暑厳しき折)と口語調(残暑が厳しい折)の使い分け
文章全体のトーンは、書き出しの言葉で決まります。ビジネスやあらたまった手紙では「残暑厳しき折」といった漢語調を選ぶと、きちんとした印象になります。親しい人へのはがきや手紙では「残暑が厳しい毎日ですが」のように、話し言葉に近い表現がなじみます。
大切なのは、書き出しと結びのトーンをそろえることです。書き出しを漢語調にしたのに結びが急にくだけると、ちぐはぐな印象になってしまいます。
目上・ビジネスで気をつける言い回し
目上の方やビジネスの相手には、体調を気づかう表現に「お見舞い」ではなく「お伺い」を使うと、より丁寧になります。また、健康を願う言葉として「ご自愛ください」を添えるのが定番です。
- 「暑さお見舞い申し上げます」→「暑さのなかお伺い申し上げます」
- 「体に気をつけてね」→「くれぐれもご自愛くださいませ」
- 「元気ですか」→「ご健勝のこととお喜び申し上げます」
【書き出し】「残暑厳しい」を使った挨拶の例文
書き出しは、季節のあいさつと相手を気づかう言葉をセットにするのが基本です。ここではビジネスと手紙・カジュアルに分けて、そのまま使える書き出しの例文を紹介します。
ビジネスのかしこまった書き出し(拝啓〜)
ビジネス文書では、頭語の「拝啓」に続けて時候のあいさつを置きます。相手の繁栄を喜ぶ言葉を添えると、より丁寧な印象になります。
- 拝啓 残暑厳しき折、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
- 拝啓 残暑の候、皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
- 拝啓 立秋とは名ばかりの暑さが続いておりますが、貴社いっそうご発展のことと拝察いたします。
手紙・親しい人へのやわらかい書き出し
親しい相手には、頭語を省いて季節の実感から書き始めても構いません。相手の様子をたずねる一文を添えると、あたたかい印象になります。
- 残暑が厳しい毎日ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
- 立秋を過ぎても暑い日が続きますね。夏の疲れは出ていませんか。
- 残暑厳しい折、ご家族の皆様はお元気にされていますか。


【結び】「残暑厳しい」を使った挨拶の例文
結びは、相手の体調を気づかう言葉でしめくくるのが定番です。「残暑厳しい」時期は暑さによる疲れが出やすいため、健康を願う一文がよく合います。
ご自愛を願うビジネスの結び
ビジネスでは「ご自愛ください」を中心に、相手の繁栄を願う言葉を添えます。文末は「敬具」でしめると、書き出しの「拝啓」と対応します。
- 残暑厳しき折、くれぐれもご自愛くださいませ。 敬具
- 末筆ながら、皆様のご健勝とますますのご発展をお祈り申し上げます。 敬具
- 厳しい暑さが続きますので、体調を崩されませんようお祈り申し上げます。 敬具
手紙・カジュアルな結び
親しい相手には、やわらかい言葉で健康を気づかいましょう。かしこまりすぎず、素直な気持ちを添えるのがコツです。
- まだまだ暑い日が続きますが、体に気をつけて過ごしてくださいね。
- 夏の疲れが出ませんように。また涼しくなったら会いましょう。
- 残暑厳しい折、どうかお体を大切にお過ごしください。
そのまま使える「残暑厳しい」挨拶の全文例(シーン別)
書き出しから結びまでをつないだ全文例を用意しました。用件の部分を差し替えれば、そのまま送れます。ビジネスと親しい相手の2パターンを紹介します。
ビジネスメール・手紙の全文例(拝啓〜敬具)
拝啓 残暑厳しき折、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、先日はお打ち合わせのお時間をいただき、誠にありがとうございました。ご提案の件につきまして、あらためてご連絡いたします。
厳しい暑さが続きますので、くれぐれもご自愛くださいませ。今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。 敬具
友人・親しい人へのはがき全文例
残暑が厳しい毎日ですが、お変わりなくお過ごしですか。こちらは家族みんな元気にしています。
この夏は帰省もできず、なかなか会えませんでしたね。涼しくなったら、ぜひゆっくり近況を聞かせてください。
まだまだ暑い日が続きます。夏の疲れが出ませんよう、どうかお体を大切に。
「残暑厳しい」の言い換え・9月に入ったら使える表現
9月に入ると、暑さが残っていても「残暑」から秋の言葉へ切り替えるのが自然です。カレンダーの上では秋なので、季節感のずれを防ぐためにも言い換えを知っておくと安心です。
9月以降は「初秋の候」などに切り替える
9月に使える時候のあいさつには、次のような表現があります。まだ暑さが厳しいときは「残暑」を残しつつ、秋の気配を添えると自然にまとまります。
- 初秋の候、朝夕は少しずつしのぎやすくなってまいりました。
- 残暑なお厳しき折ではございますが、朝晩は秋の気配を感じるころとなりました。
- 新涼の候、いかがお過ごしでしょうか。
「残暑厳しい」は立秋から8月末が使いどき。9月に入ったら秋の言葉へ切り替えると、季節感のあるあいさつになります。




よくある質問
- 「残暑厳しき折」と「残暑厳しい折」はどちらが正しいですか?
-
どちらも間違いではありません。「厳しき折」は文語調でよりあらたまった印象になり、ビジネスや目上の方への手紙に向いています。「厳しい折」は口語に近く、親しい相手へのやわらかい手紙になじみます。相手や場面に合わせて選びましょう。
- 「残暑厳しい」はいつまで使えますか?
-
目安は8月末までです。9月に入ると暦の上では秋になるため、「初秋の候」や「新涼の候」などへ切り替えるのが自然です。9月上旬で暑さが残っているときは「残暑なお厳しき折」とすると、季節感を保てます。
- ビジネスメールでも「残暑厳しい」を使っていいですか?
-
使えます。ビジネスでは「残暑厳しき折」や「残暑の候」といった漢語調を選ぶと、きちんとした印象になります。結びに「くれぐれもご自愛くださいませ」を添えると、丁寧なメールにまとまります。
まとめ
「残暑厳しい」を使った挨拶は、立秋から8月末ごろの夏の終わりにぴったりの表現です。相手に合わせて漢語調と口語調を使い分ければ、ビジネスから親しい人への手紙まで幅広く対応できます。
書き出しは季節のあいさつ+相手を気づかう言葉、結びは「ご自愛ください」で締める——この形を覚えておけば、残暑の挨拶で迷うことはありません。この記事の全文例をコピーして、あなたの言葉に少しだけ整えて送ってみてください。








