異動で離れてしまった、かつての教え子たち。特に初めて担任を受け持ったクラスの子どもたちが卒業を迎えるとなると、元担任としては感慨深いものがありますよね。「卒業おめでとう」という気持ちを届けたい。でも、前任校に余計な負担をかけるのは避けたい…。そんな思いから、祝電を送るべきかどうか、送るならどんな準備が必要なのか、迷っている先生も多いのではないでしょうか。
大丈夫です。この記事では、元担任の先生が卒業式に祝電を送る際に押さえておきたいポイントを、準備の段取りから心に響くメッセージの書き方、そのまま使える文例まで、丁寧に解説していきます。
具体的には、次のような内容を取り上げています。
- 前任校に配慮したスマートな祝電手配のマナー
- 卒業生の心にずっと残る、感動的なメッセージ文例20選
- 忙しくても作れる、簡単なのに見栄えする手作り祝電のアイデア
- 宛名や差出人の正しい書き方
- 避けるべき「忌み言葉」と言い換え表現
- 祝電が届かなかった場合の対処法
大切な教え子たちの門出を、あなたらしい温かいメッセージで祝福しましょう。
元担任として祝電を送ることの意味
まず最初に、元担任が祝電を送ることにどんな意味があるのか、少し考えてみましょう。
小学校の6年間は、子どもたちにとって人生で最も成長が著しい時期のひとつです。その大切な時期に関わった先生からのメッセージは、たとえ短い期間の担任だったとしても、子どもたちの記憶に深く刻まれます。「あの先生、まだ覚えていてくれたんだ」「自分たちのことを気にかけてくれているんだ」という実感は、卒業という節目をより特別なものにしてくれるはずです。
また、保護者にとっても、元担任からの祝電は嬉しいものです。「この先生に受け持ってもらって良かった」と改めて感じる瞬間になりますし、学校と家庭のつながりを再確認できる機会にもなります。
ただし、祝電は学校行事の一環として取り扱われるものです。良かれと思って送ったものが、かえって現場の負担になってしまっては本末転倒。元担任として、そして教育に携わる者として、適切な配慮を忘れないようにしましょう。
祝電を送る前に確認しておきたい3つの基本事項
祝電を送ると決めたら、まず確認しておくべきことが3つあります。ここを押さえておけば、前任校に「さすが先生」と思ってもらえる、スマートな手配ができます。
1. 卒業式の日程を正確に把握する
当たり前のことですが、これが最も重要なポイントです。「たしか3月19日だったはず」と思い込みで準備を進めてしまい、実際は日程が変わっていた…なんてことになったら、せっかくの祝電が届かないかもしれません。
日程の確認方法としては、前任校の元同僚に直接聞くのが一番確実で早いです。気心の知れた先生であれば、連絡を取るのもそれほど気を使わないでしょう。その際、「祝電を送りたいので日程を教えてください」と一言添えると、相手も用件がはっきり分かってスムーズです。
もうひとつの方法として、市区町村の教育委員会のウェブサイトを確認するという手もあります。同じ自治体内の公立小学校であれば、「市立小中学校の卒業式・入学式の日程一覧」といった形で公開されていることがほとんどです。
日程が分かったら、すぐにカレンダーに登録しておきましょう。そこから逆算して準備を進めていきます。
2. 卒業式の2~3日前に届くように手配する
「祝電は卒業式当日に届けばいい」と思っていませんか? 実は、それでは少し遅いのです。
学校現場では、届いた祝電を整理し、どこにどの順番で掲示するかを事前に計画します。特に卒業式の前日は、会場設営や最終確認で非常に慌ただしくなります。そのタイミングで祝電が届くと、掲示計画の変更や追加作業が発生し、現場の先生方に余計な手間をかけてしまう可能性があります。
理想は、卒業式の2~3日前に届くこと。そうすれば、担当の先生も余裕を持って準備を進められます。こうした細やかな配慮が、前任校との良好な関係を保つ秘訣です。
3. 写真の使用は控える
当時のクラス写真や行事の写真を添えたくなる気持ちは、よく分かります。でも、祝電に特定の人物が写った写真を使うのは避けたほうが賢明です。理由は2つあります。
ひとつは、転入生への配慮です。あなたが異動した後にクラスへ転入してきた子どもは、当然ながらあなたのことを知りません。卒業生たちが写真を見て「あのとき楽しかったよね」と盛り上がっている輪に、その子は入れないのです。卒業式は、その学校に在籍する全員が主役であるべき場。一部の子どもだけが共感できるような内容は、できるだけ避けましょう。
もうひとつは、個人情報保護の観点です。近年、子どもの顔が写った写真の取り扱いには、多くの学校が非常に慎重になっています。不特定多数の目に触れる場所に掲示される祝電に、安易に写真を使用することは望ましくありません。
子どもたち一人ひとりへの温かいメッセージこそが、何よりの贈り物です。
祝電を送る方法は2つ|手作りと電報サービス
祝電を送る方法は、大きく分けて「手作り」と「電報サービス」の2種類があります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分の状況に合わせて選びましょう。
心を込めて作る「手作り祝電」
手作り祝電の最大の魅力は、何といっても気持ちが伝わりやすいことです。世界にひとつだけのオリジナルデザインで思いを届けられますし、材料費だけで済むので費用も抑えられます。
一方で、作成に時間と手間がかかるのは避けられません。年度末の忙しい時期に、デザインを考えて、材料を揃えて、実際に制作して…という工程をこなすのは、なかなか大変です。工作やデザインが苦手な先生にとっては、ハードルが高く感じるかもしれません。
それでも「世界にひとつだけの祝電で思いを伝えたい」という先生には、手作りがおすすめです。
手軽で確実な「電報サービス」
電報サービスは、スマートフォンやパソコンから数分で申し込みが完了する手軽さが魅力です。デザインも豊富に用意されているので、卒業式という場にふさわしいものを選べます。宛名の書き方や敬称の使い方など、マナー面での心配も少ないでしょう。
デメリットとしては、手作りに比べて費用がかかること(一般的に1,500円~5,000円程度)と、どうしても定型的な印象になりがちなことが挙げられます。
「忙しくて作る時間はないけれど、きちんとした形でお祝いを届けたい」という先生には最適な方法です。
宛名と差出人の正しい書き方
祝電の本文と同じくらい大切なのが、宛名と差出人の書き方です。誰から誰へのメッセージなのか、見た人が一目で分かるように明記しましょう。
宛名の書き方
宛名には、「いつ」「どこの学校の」卒業生に向けたメッセージなのかが分かるように、年度や学校名を忘れずに記載します。以下のような書き方が一般的です。
【宛名の例】
○○市立○○小学校 令和○年度 卒業生の皆様
○○小学校 第○回 卒業生御一同様
差出人の書き方
差出人には、誰からの祝電なのかが明確に分かるよう、あなたの立場を具体的に記します。特に、転入生やその保護者など、あなたを知らない人も目にする可能性があることを意識しましょう。
「元担任」とだけ書いても、何年生のときの担任だったのか分かりません。必ず肩書と氏名をセットで記載してください。
【差出人の例】
元○学年担任 山田 花子
元○年○組担任 佐藤 太郎
元一・二学年担任 鈴木 美咲
祝電で避けるべき「忌み言葉」と言い換え表現
卒業式は門出を祝うおめでたい場です。メッセージを書く際には、縁起の悪い言葉や不吉な印象を与える表現を避けるのがマナーとされています。ここでは、祝電で特に気をつけたい「忌み言葉」と、その言い換え表現を紹介します。
避けたい言葉の種類
まず、「別れ」や「終わり」を連想させる言葉は避けましょう。卒業は確かに区切りですが、同時に新しいスタートでもあります。「終わり」「別れる」「離れる」「去る」といった言葉よりも、未来に向けた前向きな表現を選ぶのがポイントです。
また、「重ね言葉」にも注意が必要です。結婚式などでは「重ね重ね」「再び」「繰り返し」といった重ね言葉がタブーとされていますが、卒業式ではそこまで厳密ではありません。ただ、気になる方もいるので、使う場合は自然な文脈で控えめにするのが無難です。
そのほか、「落ちる」「滑る」「崩れる」「消える」「失う」「壊れる」といったネガティブなイメージの言葉も、できれば避けたいところです。
言い換え表現の例
では、具体的にどう言い換えればいいのか、いくつか例を挙げてみます。
「最後の」は「締めくくりの」や「集大成の」と言い換えられます。例えば、「最後の運動会」よりも「小学校生活の集大成となった運動会」のほうが、前向きな印象になりますよね。
「別れる」「離れる」は、「新しい道を歩む」「次のステージへ進む」といった表現に置き換えられます。卒業を「終わり」ではなく「始まり」として捉えた言い回しを心がけましょう。
「頑張って」は、場合によっては「もっと努力しろ」というプレッシャーに聞こえることも。「応援しています」「活躍を楽しみにしています」のほうが、温かみのある表現になります。
心に響くメッセージを書くためのコツ
祝電の内容に厳格なルールはありませんが、卒業生本人だけでなく、保護者、来賓、在校生など多くの人の目に触れるものです。子どもたちに伝わる言葉を選びつつ、TPOをわきまえた品のあるメッセージを心がけましょう。
メッセージの基本構成
オリジナルのメッセージを作成する際は、次の4つの要素を組み合わせると、バランスの良い内容に仕上がります。
まず、「お祝いの言葉」から始めます。「ご卒業おめでとうございます」「卒業生の皆さん、おめでとう」といった定番のフレーズでOKです。
次に、「思い出エピソード」を入れると、メッセージがぐっとパーソナルなものになります。「クラス一丸となった運動会のリレー」「みんなで頭を悩ませた学習発表会」など、子どもたちと共有した具体的な思い出に触れてみましょう。ただし、前述のとおり転入生への配慮は忘れずに。
そして、「未来へのエール」を添えます。中学校生活への期待や、将来に向けた励ましの言葉を入れると、前向きな印象で締めくくれます。
最後に、「結びの言葉」で全体をまとめます。「皆さんの活躍を応援しています」「素晴らしい未来を祈っています」といった一文で結びましょう。
長さの目安
祝電の長さに決まりはありませんが、あまり長すぎると読むのが大変ですし、掲示スペースの関係で全文が表示されない可能性もあります。目安としては、100~200文字程度がちょうどいいでしょう。伝えたいことがたくさんあっても、ポイントを絞ってシンプルにまとめることを意識してください。
そのまま使える!シーン別・文例20選
ここからは、様々なパターンで使える文例を紹介します。これらを参考にしたり、複数を組み合わせたりして、あなただけのメッセージを作成してください。
ベーシック・感動系の文例
まずは、どんな場面でも使いやすい定番の文例です。
【文例1:シンプルに祝福】
ご卒業おめでとうございます。
6年間の小学校生活を終え、皆さんの体も心も、見違えるほど大きく成長されたことでしょう。
中学校でも、たくさんのことを学び、素晴らしい思い出を作ってください。
皆さんの輝かしい未来を心から応援しています。
【文例2:思い出を添えて】
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
皆さんと一緒に過ごした○年生の頃を、昨日のことのように思い出します。特に、クラス全員で力を合わせた運動会は、今でも私の宝物です。
これからも、仲間と力を合わせる大切さを忘れずに、大きく羽ばたいてください。
【文例3:挑戦を応援】
ご卒業おめでとうございます。
いよいよ4月からは中学生ですね。新しい環境では、期待と同じくらい不安もあるかもしれません。
でも、失敗を恐れず、何事にもチャレンジする気持ちを大切にしてください。その一つ一つの挑戦が、皆さんをさらに大きく成長させてくれるはずです。
【文例4:成長を称える】
卒業生の皆さん、晴れのご卒業、心からお祝い申し上げます。
入学した頃はあどけない表情だった皆さんが、こんなにも立派に成長された姿に、胸が熱くなります。
これからも、一人ひとりが持つ素晴らしい個性を大切に、自分らしい花を咲かせてください。
【文例5:感謝を伝える】
ご卒業おめでとうございます。
6年間で学んだ多くのこと、そして出会ったたくさんの友達は、皆さんの一生の財産です。
これからは、皆さんを支えてくれた家族や地域の方々への感謝の気持ちを忘れずに、実り多い中学校生活を送ってください。
少し個性を出したい場合の文例
もう少し自分らしさを出したい先生向けの文例です。
【文例6:先生のキャラクターを出す】
卒業おめでとう!
○年○組だったみんな、元気にしてるか?先生は新しい学校でも元気にやっています。
みんなが教室で見せてくれた、あの明るい笑顔とパワーがあれば、中学校なんてへっちゃらだ!
たまには小学校のことも思い出してくれよ。ずっと応援してるぞ!
【文例7:当時の合言葉を入れる】
祝 卒業!
みんなでいつも言っていた合言葉、「○○○○」を覚えていますか?
あの言葉に込めた「最後まで諦めない心」を胸に、中学校でも勉強に部活動に全力で楽しんでください。
皆さんの前途が、希望の光に満ちあふれていることを祈っています。
【文例8:問いかけで始める】
卒業生の皆さん、小学校生活は楽しかったですか?
きっと、たくさんの思い出と、かけがえのない友達ができたことでしょう。その全てが、これからの皆さんを支える力になります。
中学校という新しいステージでも、自分を信じて、思いきり輝いてください。卒業おめでとう!
【文例9:クイズ風に】
問題です。「希望」という漢字の中に隠れている鳥は何でしょう?
答えは「鳩」ですね。平和の象徴です。
皆さんも、友達と仲良く、平和で楽しい中学校生活を送ってください。
ご卒業、本当におめでとうございます。
【文例10:目標を持つ大切さ】
ご卒業おめでとうございます。
これから始まる中学校生活という名の航海。皆さんは、どんな宝物を探しに行きますか?
大きな夢でも、小さな目標でもかまいません。自分だけの宝地図を広げ、ワクワクする冒険に出発してください。
短めのメッセージ文例
シンプルに伝えたい場合や、電報の文字数制限がある場合に使える短めの文例です。
【文例11】
ご卒業おめでとうございます。皆さんの未来が、たくさんの幸せと喜びに満ちたものでありますように。
【文例12】
卒業おめでとう!仲間との絆を大切に、素晴らしい中学校生活を送ってください。
【文例13】
祝 卒業。6年間の学びを胸に、新しい世界へ大きく羽ばたけ!
【文例14】
ご卒業、心よりお祝い申し上げます。これからも、その真っ直ぐな瞳で未来を見つめ、力強く歩んでください。
【文例15】
卒業おめでとう。皆さんと出会えたことは、私の誇りです。これからの活躍を楽しみにしています。
保護者への言葉も添える文例
保護者の方への配慮を含めた文例です。
【文例16】
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして、保護者の皆様におかれましても、お子様の晴れのご卒業、心よりお慶び申し上げます。
これからも感謝の気持ちを忘れず、自分の力を信じて、未来へ向かって大きく羽ばたいてください。
【文例17】
ご卒業おめでとうございます。保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。
6年間で立派に成長されたお子様の姿に、感慨もひとしおのことと存じます。
卒業生の皆さんの、中学校でのさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。
四字熟語を使った文例
少し格調高い印象を出したい場合に使える文例です。
【文例18】
ご卒業おめでとうございます。「前途洋々」という言葉がぴったりの、輝かしい門出ですね。中学校でも自分らしく、様々なことに挑戦してください。
【文例19】
卒業生の皆さん、おめでとう。「切磋琢磨」した仲間たちとの思い出を胸に、中学校でも友情を育み、共に成長していってください。
【文例20】
祝 卒業。「雲外蒼天」の言葉のように、困難なことがあっても、その先には必ず青空が広がっています。強い心を持って進んでください。
複数年担任した場合のメッセージの工夫
低学年と高学年で2回担任をした、あるいは連続して2年間担任を持ったという先生もいるでしょう。そういった場合は、その特別な関係性を活かしたメッセージにすると、より心に響くものになります。
成長の変化を具体的に伝える
複数年にわたって子どもたちを見てきた先生だからこそ書ける内容があります。それは、成長の変化です。「1年生のときは緊張した様子だった皆さんが、○年生になったときには頼もしいお兄さん・お姉さんになっていました」といった、時間の経過を感じさせるエピソードを入れると、特別感が増します。
それぞれの学年での思い出を織り交ぜる
例えば、1年生と5年生で担任した場合は、「入学式で緊張していた皆さんの姿を今でも覚えています。そして5年生のとき、運動会で立派にリーダーシップを発揮していた姿に、成長を実感しました」というように、両方の学年の思い出に触れると良いでしょう。
「ずっと見守ってきた」という思いを伝える
複数年関わった先生だからこそ、「皆さんの成長をずっと見守ってきました」という言葉に説得力が生まれます。子どもたちにとっても、自分たちのことを長く覚えていてくれる先生の存在は、特別なものとして記憶に残るはずです。
【複数年担任の文例】
卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
1年生で初めて出会ったときの、緊張した表情を今でもはっきり覚えています。そして○年生で再び皆さんの担任になったとき、すっかり頼もしくなった姿に感動しました。
皆さんの成長を近くで見守ることができたこと、本当に幸せに思います。中学校でも、その成長を続けてください。
手作り祝電を彩るアイデア集
時間はないけれど、少しでも手作りの温かみを加えたい。そんな先生のために、簡単に見栄えがするアイデアを紹介します。
台紙の色と素材で品格を出す
祝電のメッセージを引き立てる台紙は、色選びがポイントです。お祝い事なので明るい色が基本ですが、原色よりも淡いパステルカラーを選ぶと、上品で格式高い印象になります。クリーム色、薄い水色、桜色などがおすすめです。
素材は、一般的な色画用紙で十分ですが、少し凹凸のあるマーメイド紙や、和紙風の紙などを使うと、ぐっと高級感が出ます。ただし、あまり分厚い紙は掲示の際に重みで剥がれやすくなるので、画用紙程度の厚さが最適です。
クラフトパンチやシールで華やかさをプラス
文房具店や100円ショップで手に入るクラフトパンチは、手作り祝電の強い味方です。色画用紙を「桜」や「クローバー」「星」などの形に抜き、メッセージの周りに散りばめるだけで、一気に華やかになります。
また、立体的な花のシールや、上品なパール調のシールなどを少し貼るだけでも、心のこもったアクセントになります。貼りすぎると派手になってしまうので、控えめに使うのがコツです。
パソコンで使える飾り枠・イラスト素材を活用する
デザインが苦手な方は、パソコンの活用がおすすめです。「卒業 飾り枠 無料」「桜 イラスト おしゃれ」などで検索すると、無料で使える美しいデザイン素材がたくさん見つかります。
WordやGoogleドキュメントで作成したメッセージの背景に薄くイラストを入れたり、文章を飾り枠で囲ったりするだけで、手作りとは思えないクオリティに仕上がります。印刷したものを台紙に貼る際は、水のりだと紙が波打ってしまうため、テープのりやスプレーのりを使うと綺麗に仕上がります。
電報サービスを利用する際のポイント
電報サービスを利用する場合、結婚式などに送るものとは少し違う「学校向け」の視点で選ぶことが大切です。
掲示しやすい台紙タイプを選ぶ
ぬいぐるみやお菓子、プリザーブドフラワー付きの電報は可愛らしいですが、学校では掲示しにくく、管理にも困ってしまいます。壁に貼りやすい、A4やB5サイズのシンプルな台紙タイプを選ぶのがおすすめです。
デザインは華美すぎず上品なものを
卒業式という厳かな式典にふさわしい、落ち着いたデザインを選びましょう。桜や青空、クローバーなど、門出を祝うモチーフのものが人気です。キャラクターものは可愛いですが、卒業式の雰囲気に合わない場合もあるので、学校の雰囲気を考慮して選んでください。
申し込みは1週間前までに済ませる
電報サービスは直前でも申し込める場合がありますが、年度末は注文が殺到します。希望のデザインが品切れになる可能性もあるため、余裕を持って1週間前までには手配を完了しておくと安心です。
祝電が届かない・遅れた場合の対処法
万全の準備をしていても、予期せぬトラブルが起こることはあります。祝電が届かなかったり、予定より遅れてしまったりした場合の対処法を知っておきましょう。
事前に届いたか確認する
可能であれば、卒業式の2~3日前に元同僚の先生に連絡を取り、祝電が届いているか確認しましょう。「お忙しいところ恐れ入りますが、先日送った祝電は届いていますか?」と一言聞くだけで、万が一届いていなかった場合にも早めに対処できます。
届かなかった場合
もし祝電が届いていないことが分かったら、まず送付先や配送状況を確認します。電報サービスを利用した場合は、サービス提供元に問い合わせて追跡してもらいましょう。
時間的に間に合わない場合は、無理に当日届けようとするよりも、後日改めてメッセージカードを送るほうがスマートです。「卒業式当日にお届けできず申し訳ありません」と一言添えて、祝福の気持ちを伝えましょう。
遅れてしまった場合
卒業式当日や、式後に届いてしまった場合も、あまり気に病む必要はありません。学校によっては、後から届いた祝電も一定期間掲示してくれるところもあります。
ただ、元同僚の先生に「お忙しいなか、遅れてしまって申し訳ありませんでした」と連絡を入れておくと、丁寧な印象を与えられます。
来年以降に活かす
トラブルが起きた場合は、次回に活かすための教訓にしましょう。「もう少し早めに手配しておけばよかった」「配送状況を確認できるサービスを使えばよかった」など、反省点をメモしておくと、来年度以降の準備に役立ちます。
よくある質問Q&A
最後に、元担任の先生からよく寄せられる質問にお答えします。
- 祝電の費用はどのくらいかかりますか?
-
手作りの場合は材料費のみで、数百円程度で済みます。電報サービスを利用する場合は、1,500円~5,000円程度が一般的な相場です。文字数や台紙のデザインによって料金は変わります。
- 元学年の先生たちと連名で送ってもいいですか?
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もちろん問題ありません。むしろ、より心のこもったメッセージとして喜ばれるでしょう。その場合、差出人名を「元○学年教員一同」としたり、全員の名前を列記したりします。費用を分担できるメリットもあります。
- 「祝電」と「電報」の違いは何ですか?
-
もともと「電報」は、電話が普及する前に緊急連絡を文章で届けるサービスでした。その電報を使ってお祝いのメッセージを送るものを「祝電」と呼びます。現在ではほぼ同じ意味で使われており、特に区別する必要はありません。
- 事前に学校へ連絡したほうがいいですか?
-
必須ではありませんが、可能であれば元同僚の先生に「○日に届くように祝電を送りますね」と一本連絡を入れておくと、受け取りがスムーズになり、丁寧な印象を与えられます。特に、連名で送る場合や、少し変わったデザインの祝電を送る場合は、事前連絡があると親切です。
- 祝電を送らないという選択もありですか?
-
はい、もちろんです。祝電は義務ではありませんし、送らなかったからといって失礼にあたるわけでもありません。忙しくて準備が難しい場合や、あまり深い関わりがなかった学年の場合は、無理に送る必要はありません。大切なのは、形ではなく気持ちです。
まとめ
小学校の6年間は、子どもたちにとって人生で最も成長が著しい時期のひとつです。異動によって卒業の瞬間に立ち会えなくても、あなたがその子どもたちと過ごした時間、注いだ愛情は、決して消えることはありません。
心のこもった祝電は、子どもたちの記憶を呼び覚まし、「先生も、私たちの卒業を喜んでくれている」という温かい実感を届けてくれます。それは、子どもたちにとって、新しいスタートを切るための大きな励みになるはずです。
この記事を参考に、あなたらしい素敵な祝電で、大切な教え子たちの輝かしい門出をお祝いしてあげてください。
