入学祝の書き方|表書き(のし上)の基本ルール
入学祝いののし袋でもっとも目立つのが、水引の上に書く「表書き」です。ここを正しく書けるかどうかで、受け取る側の印象が大きく変わります。
まずは基本のルールを押さえておきましょう。
表書きに使える文言一覧
入学祝いの表書きには、おもに次の3つが使われます。
| 表書き | 読み方 | 特徴 |
|---|---|---|
| 祝御入学 | しゅく ごにゅうがく | もっとも一般的で、どの場面でも使いやすい |
| 御入学祝 | ごにゅうがく いわい | やわらかい印象。親しい間柄向き |
| 入学御祝 | にゅうがく おいわい | フォーマル感がある書き方 |
「4文字は縁起が悪い」と気になる方は、「祝 御入学」のように「祝」のあとにスペースを入れて5文字にする書き方もあります。ただし、最近ではあまり気にしない方も多いので、神経質になりすぎなくて大丈夫です。
相手がまだ小さいお子さんの場合は、「にゅうがくおめでとう」とひらがなで書くのもすてきですね。
入園・小学校・中学校・高校・大学で表書きは変わる?
結論からいうと、どの学校段階でも「祝御入学」で問題ありません。
ただし、幼稚園・保育園の場合は「入学」ではなく「入園」が正しい表現になります。表書きは「祝御入園」や「御入園祝」を使いましょう。
幼稚園・保育園 → 「祝御入園」「御入園祝」
小学校〜大学 → 「祝御入学」「御入学祝」「入学御祝」
筆ペン・ボールペンどちらで書く?
表書きは濃い黒の筆ペンまたは毛筆で書くのがマナーです。お祝いごとには「太く濃い字」がふさわしいとされています。
ボールペンやサインペンはカジュアルすぎるため、のし袋の表書きにはおすすめできません。中袋であれば、サインペンや細字の筆ペンでも問題ないでしょう。

名前(のし下)の書き方|個人・夫婦・連名のパターン
水引の下に書く名前は、贈り主が誰なのかを伝える大切な部分です。贈る人数や関係性によって書き方が変わるため、パターン別に確認しておきましょう。
個人で贈る場合
水引の下の中央に、表書きよりやや小さめの字でフルネームを書きます。苗字だけでも構いませんが、同姓の方と混同される可能性があるならフルネームが安心です。
夫婦連名で贈る場合
夫婦で贈るときは、中央に夫のフルネームを書き、その左側に妻の名前(名のみ)を添えます。
世帯主の名前だけを書いても失礼にはなりません。夫婦どちらも親しい間柄であれば、連名にするとていねいな印象になります。
3名以上・グループで贈る場合
3名までなら、目上の方を右から順に書きます。友人同士であれば五十音順で問題ありません。
4名以上の場合は、代表者のフルネームを中央に書き、左下に「外一同」と添えます。全員の名前は別紙に書いてのし袋の中に入れましょう。
中袋(内袋)の書き方|金額と住所の記入例
のし袋の内側にある「中袋」にも、正しい書き方があります。ここは相手が整理するときに必要な情報なので、読みやすくていねいに書くことが大切です。
表面に金額を書く方法
中袋の表面中央に、包んだ金額を書きます。改ざん防止の意味から、旧字体の漢数字で書くのが正式なマナーです。
| 金額 | 旧字体の書き方 |
|---|---|
| 5,000円 | 金 伍阡圓 |
| 10,000円 | 金 壱萬圓 |
| 30,000円 | 金 参萬圓 |
| 50,000円 | 金 伍萬圓 |
最近では「金 一万円」のように通常の漢数字で書いても問題ないとされています。大切なのは読みやすく、金額がはっきりわかることです。
裏面に住所・氏名を書く方法
中袋の裏面左下に、贈り主の住所と氏名を書きます。相手がお返し(内祝い)を贈るときに必要になるため、省略しないようにしましょう。
郵便番号も書いておくと、より親切です。
中袋がないのし袋の場合
最近はカジュアルなデザインののし袋も多く、中袋がついていないタイプもあります。
その場合は、のし袋の裏面の左下に金額・住所・氏名をまとめて記入します。書くスペースが限られるため、文字が小さくなりすぎないよう注意してください。

入学祝いの金額相場|関係別・学校段階別の目安
入学祝いの金額は、贈る相手との関係性や、入学する学校の段階によって変わります。下の表を目安にしてください。
関係性別の金額目安
| 贈る相手との関係 | 金額の目安 |
|---|---|
| 祖父母から孫へ | 10,000〜30,000円 |
| おじ・おばから甥・姪へ | 5,000〜10,000円 |
| 友人・知人の子どもへ | 3,000〜5,000円 |
| 会社の同僚の子どもへ | 3,000〜5,000円 |
金額に迷ったら、関係が近いほど多めに包むのが一般的な考え方です。
小学校〜大学で相場は変わる?
学校の段階が上がるにつれて、金額もやや増える傾向があります。たとえば祖父母から孫への場合、小学校入学では10,000円でも、大学入学では30,000〜50,000円になることも珍しくありません。
ただし、地域や家族のルールによっても変わるため、「金額はいくらが正解」と一概にはいえません。迷ったときは、親や兄弟に相談して足並みをそろえるのがおすすめです。

家族間で「うちはいくらにする?」と事前に話し合っておくと安心ですよ。
のし袋の選び方と水引のマナー
表書きや名前の書き方を覚えても、のし袋自体の選び方を間違えてしまうと台なしです。ここでは水引の種類とのし袋のグレード感について確認しましょう。
水引は蝶結び(花結び)を選ぶ
入学祝いには、紅白の蝶結び(花結び)の水引がついたのし袋を使います。
蝶結びは「何度でも結び直せる」ことから、何度あってもうれしいお祝いごとに使われます。入学は人生で何度も経験するおめでたい行事なので、蝶結びがぴったりです。
「結び切り」は結婚祝いなど一度きりのお祝いに使う水引です。入学祝いには使わないので気をつけましょう。
金額に合ったのし袋の選び方
包む金額とのし袋のグレードは、バランスを合わせるのがマナーです。
| 包む金額 | のし袋の目安 |
|---|---|
| 3,000〜5,000円 | 印刷タイプのシンプルなもの |
| 10,000〜30,000円 | 水引が実物の一般的なもの |
| 50,000円以上 | 檀紙や上質な素材のもの |
5,000円を包むのに豪華すぎるのし袋を使うと、かえって相手に気を遣わせてしまうことがあります。中身とのし袋の見た目をそろえることを意識してみてください。
お金の入れ方と渡し方のマナー
のし袋の書き方だけでなく、お金の入れ方や渡し方にもマナーがあります。せっかくのお祝いですから、最後まで気持ちよく贈りましょう。
新札を用意する理由とお札の向き
入学祝いには新札(ピン札)を入れるのがマナーです。「このお祝いのために準備しました」という気持ちを表すためです。
お札の入れ方は、のし袋の表側から見て肖像画が上にくるように、肖像画が見える面を表にして入れます。複数枚のお札を入れる場合は、向きをすべてそろえましょう。
銀行の窓口やATMで新札に両替できます。急ぎの場合は、きれいなお札にアイロンをかけて折り目を伸ばす方法もあります。
渡すタイミングと袱紗のマナー
入学祝いは、入学の2〜3週間前に届くように贈るのがベストです。遅くとも入学式の1週間前までに届けたいところです。
手渡しする場合は、のし袋をそのままバッグに入れず、袱紗(ふくさ)に包んで持参しましょう。慶事用の袱紗は暖色系(赤・ピンク・オレンジなど)が一般的です。
渡すときは袱紗からのし袋を取り出し、相手から文字が読める向きにして両手で差し出します。「入学おめでとうございます」とひとこと添えると、よりていねいな印象になりますね。





郵送で送る場合は、のし袋を現金書留の封筒に入れて送りましょう。普通郵便で現金を送ることは郵便法で禁止されています。
まとめ|入学祝の書き方で迷ったらこの記事をチェック
入学祝いののし袋の書き方について、ポイントをおさらいしましょう。
- 表書きは「祝御入学」「御入学祝」「入学御祝」のいずれかを使う
- 幼稚園・保育園の場合は「祝御入園」に変える
- 名前は表書きよりやや小さめに。夫婦連名は夫のフルネーム+妻の名前
- 中袋の表面に金額(旧字体が正式)、裏面に住所・氏名を書く
- 水引は紅白の蝶結び。金額に見合ったのし袋を選ぶ
- 新札を肖像画が表になるように入れる
- 入学の2〜3週間前に届くように贈る
のし袋の書き方は、一度覚えてしまえばそれほどむずかしくありません。この記事の内容を参考に、心のこもった入学祝いを届けてくださいね。










